障害者生活就労対策推進研究会(SSSK)プログ

研究会の活動などについて紹介をしていきます。よろしくお願いいたします。

障害者の就労移行支援事業所ではとてもまじめに訓練に取り組んで就職を目指しています!

いつもSSSKの記事をご覧いただき誠にありがとうございます。

 

さて、皆様は就労移行支援事業所というのはご存じですか。

法律を説明すると長くなるので省きますが、障害者が資格の取得に向けての活動や就職活動を行う場所です。訓練は多岐にわたり、ビジネスマナーなどの各種セミナーが開催されており、就職に向けての準備をして、実際に一般企業に応募して面接を受け、企業の内定を目指します。

障害者は一般的な求人を応募するのではなく、障害者雇用枠という特殊な枠組みの求人を受け、企業の内定を頂ければ、一般企業は障害者として認知したうえでの雇用を行い、障害者は障害者雇用として就労します。

もちろん、就労開始後の支援をして、長期的な就労を目指します。というのが就労移行支援事業所の目標です。

事業所に通所する障害者はとてもまじめに訓練に励んでおり、多くの障害者が就職を実現しています。中には、資格や検定を10個も取得をしたり、公務員として内定を頂いたり、障害者雇用でありながら障害者を業務の指導する立場になったりと、就労移行支援事業は本当に障害者にとって、非常に重要な事業なのです。

 

日本国がより他の先進国よりも障害者が活躍できる場所が増え、社会に貢献し自立に向けて努力できる国家を目指すためには、就労移行支援事業は重要性が増していくことでしょう。

しかし、問題点も数多くあります。障害を患っている者は、ただでさえ生活習慣が乱れている方は、基本的な生活リズムを維持できない方も多くいらっしゃいます。それを改善する場所が就労移行支援事業所であるはずなのですが、どうしても障害者自身に強い気持ちが無く、なかなか就職ができない方もいます。

また障害者雇用の求人自体が少なく、都市部では就職の機会があったとしても、地方では求人自体は少なく、就職活動を行っても成果が上がらないという現実もあります。

 

この問題点を改善するには、これは一つの考えですが、一つ目に生活習慣の改善に対しては、本人のやる気をまずは出さなくてはいけませんから、一つひとつに簡単な目標を決めていただくことが必要かもしれません。

ただ目標を決めるだけではなく、日にちごとに目標を書いていただき、できたらチェックを付けていくことで、障害を抱えていて落ち込む方がいてもモチベーションのアップや維持ができるのではと思います。

ただ目標を決めるだけでなく、目標を達成したら、お菓子やジュースの景品がついてくるというような恩恵があれば、さらに生活習慣の改善や就職活動に積極的に取り組むことができるでしょう。

地方の求人の増加の方法としては、障害者の雇用の対象になる企業には要件があります。従業員数が主な要件の一つとして挙げられ、従業員数によって雇用する障害者の数も違ってきます。

2021年11月現在の法定雇用率は2.3%です。そして障害者を雇用する企業の対象従業員数は43.5人となっており、43.5人以上の従業員を雇用している事業主は障害者を雇用する義務があります。

少し詳しくなりました。理想論かもしれませんが、関東地方や近畿地方や東北地方等の地方ごとに法定雇用率や対象従業員の数を上下させることが必要かもしれません。日本国の地方では、どのようなしごとであっても雇用が必要なのです。例えば、食事を作るお弁当屋さんでの調理補助や様々な検品や袋詰めなど障害者にもできることは考えれば何かしら業務を切り出せたりするかもしれません。

 

たとえ中小の事業主であっても雇用義務がなかったとしても、事業が拡大すれば、いずれは、障害者の雇用義務が発生することになりますから、障害者の雇用のための就労規則や業務の切り出しをして、従業員に障害の理解を深めて、あらかじめ準備をすることも必要でしょう。

長くなりましたが、障害者雇用の現状は、なかなか採用や職場定着が非常に難しく、なかなか上手に障害者の定着をできないことも多くありますが、少しでもこの記事を読み、参考にしていただきたいと考えています。

これからも障害者生活就労対策推進研究会(SSSK)をよろしくお願いいたします。

 

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